農家へ転身!初心者だからこそ環境制御機器に頼る
栃木県 いちご生産者 佐々木さん(苺家みよし)
導入時期:2022年 設置台数:換気ナビ1台、潅水ナビ1台、CO₂ナビアドバンス1台
栃木県 いちご生産者 佐々木さん(苺家みよし)
導入時期:2022年 設置台数:換気ナビ1台、潅水ナビ1台、CO₂ナビアドバンス1台
栃木県佐野市の佐々木さんは、2022年にいちご生産者として就農しました。東京都に住んでいた頃はグラフィックデザイナーとして活躍し、佐野市に移住後農家へ転身。就農と同時に7棟のハウスを新築、栽培面積2反1畝で栃木県の新しい品種『とちあいか』を栽培しています。「初心者だからこそ機械も含め頼れるものは頼りたい!」と栽培管理の自動化を進めるために、ニッポーの換気ナビ、潅水ナビ、CO₂ナビアドバンスなどの環境制御機器を導入されました。
環境制御機器を導入したきっかけはなんですか?
私は丸裸で農業を始めたため機械も含め「頼れるものはどんどん頼ろう!」と思いました。経験値がないからこそ、機械で補いたいと思ったのです。 研修先の師匠は自動潅水装置を導入しておらず、離れたハウスを走り回り、時間見てバルブを開けに行くなど手動で管理をされていました。しかしこれは人が大勢いる師匠のハウスだから出来ることで、私も同じやり方では人手が足りなくなる…と思いました。少人数で回していくためには“自動化が必要だ”と感じ、インターネットで情報を集めたり、図書館に通って本や雑誌を読み環境制御について勉強しました。
導入してみていかがでしょうか?
導入当初はニッポーの営業さんサポートの下、JAの職員さんと一緒に説明書を読んだりしながら機器の操作方法を学びました。換気ナビのスカシ換気機能をフル活用しています。いちごは湿度を嫌うため、朝方に少しだけ窓を空けて湿度を逃がす「スカシ換気」の機能は必須と考えていました。潅水ナビは、液肥混入が一発で出来るのがいいですね。日射センサもついているので、潅水は日射比例潅水にしています。
他メーカーの機器だと、時間を合わせるためにボタンを連打するため面倒に感じていました。ニッポーの機器にはツマミがついているため、くるくるっと回して簡単に数値を合わせることができ非常に楽です。他にもニッポーの機器を導入していますが、どの機種もボタンやつまみが統一されているため使い勝手が良いです。設定数値はまだ手探りなので、これから極めていきたいと思っています。
暖房機を導入していないのはなぜですか?
冬場はウォーターカーテンを使ってハウス内を保温しています。外気温が1~3℃でもハウス内を8~9℃に確保できます。暖房機の信号を井戸のポンプにつなぎ、8℃を下回ったら自動的にウォーターカーテンの水が出る仕組みです。電気代がかかりますが(比較はできていないけど)重油代よりも安く済んでいるのではないかなと思います。
ウォーターカーテンには大量の水を使います。井戸は掘ってみないと水が出るかどうか、水量もわからないためギャンブルでしたが、無事に水源を当てることができました。また、同じ佐野市でも南のほうは水に赤錆びが入りフィルムも赤くなってしまうそうですが、私のハウスは問題なく安心しています。
今後の展望
今回無事に一作目を終えました。育苗のときに少し病気が出ましたが、多めに苗を作っていたこともありカバーできました。栽培中も少しうどん粉病が出ましたが、大きな被害もなく、結果大成功でした。
『とちあいか』は品種改良で誕生したとちおとめの次世代品種なので、育てやすく、大きな粒ができて収量も多く、病気にも強いと言われています。栽培はマニュアルに沿いながら先手を打っていければ問題ないので、今後は販路に力を入れていきたいと思っています。一作目ではツテを頼ったり、自身で営業を進める中に、ゴルフ場やサービスエリアにも卸すことができました。まずは自分の周りや口コミ・SNSで広めてもらいながら、もっと『とちあいか』を広めていきたいですね。