ソフトウェア開発のプロセスとは?システム設計からプログラミングまでの流れ
2021/08/06
ODM基板開発
今や私たちの生活に欠かせなくなった電子機器。そのほぼすべてにマイコンが搭載され、ソフトウェアによって機能や動作が決められています。
今回はソフトウェア開発の概要やプログラミング言語の違い、システム設計からプログラミング設計といったプロセスをご紹介します。
ソフトウェア開発って何?
ソフトウェア開発とは、「お客様のニーズ」「マーケティング上の分析・目標」をソフトウェア製品へと具現化する仕事のことです。簡単に説明すると、システムやアプリといったソフトウェアの中身を開発する一連の作業を指します。
「開発するもの」の違いによって、3つの種類に大別されます。
◆システムソフトウェア
コンピュータOSやファイル・データの保存処理など
◆アプリケーションソフトウェア
MicrosoftOfficeやゲームソフトなど
◆組み込みシステム
電化製品や医療機器などに組み込まれるソフトウェア
ソフトウェア開発は製品として発売されるまでのプロセスをすべて含むため、技術者だけでなく営業担当者も開発に携わることも特徴です。なお、ソフトウェア開発にはウォーターフォール(上流から下流へ順番に行う)やアジャイル(素早いシステム開発ができる)など、プロジェクトに合わせた開発手法があります。
プログラミング言語の違い
以下は、ソフトウェア開発で利用されることの多いプログラミング言語とその違いです。
新規開発なのか既存システムを流用するのかによって選択するものを検討します。
◆Java
Androidアプリや業務システムに向いた言語
◆C言語
Ruby、PHPなどの基になる言語
◆C++
C言語を拡張した言語、ゲーム、IoT、OSなどのシステム開発が可能
◆C#
幅広い分野での開発が可能だが、環境構築や習得の難易度は高い
システム開発の開発プロセス
ソフトウェア開発の流れ(工程)は、以下のとおりです。
①企業への営業
②仕様打ち合わせ
③要件定義
④システム設計・開発
⑤デバッグ(原因の究明や解消)
⑥納品
要件定義とは、クライアントの要望と要望への達成手順を書面にまとめることです。
システムの設計では、必要なソフトウェアを検討します。デバッグとは、プログラムの誤りをみつけて修正を加えることであり、組み込みシステム開発ではハードウェアの影響を受ける場合があるので、難しいとされています。
システムの規模により開発コストは幅がありますが、単純にコストだけで発注先を選んでしまうと失敗する恐れがあるため、条件に合った開発ができる信頼できる会社に委託することをおすすめします。