セミナー開催のご報告 きゅうり若手女性農業者経営参画研修「現場目線の環境制御技術について」

2018/04/16

セミナー実績

千葉県海匝農業事務所で環境制御技術についてセミナーを開催しました。

開催場所:千葉県旭市
千葉県の海匝地域は、県最東部に位置し太平洋に面しています。銚子市・旭市・匝瑳市を海匝地域と呼び、お米や野菜、花き、養豚、養鶏など盛んに農業が行われています。 今回セミナーが開催された旭市は、農業産出額が県内一。中でもきゅうりは県内一の出荷量で旭市を代表する野菜のひとつです。

第一部 講演 「きゅうり栽培における環境制御技術について」

海匝地域では農業経営のパートナーである女性農業者の方が重要な役割を担っており、女性農業者の方自身がハウス内の環境制御技術を習得することが求められています。 そこで今回女性農業者の方々に向け当社のアグリアドバイザーが講演させて頂きました。

参加者の中には、既にハウス内の環境測定を行っている方もそうでない方もいらっしゃいました。初心者の方でも分かりやすいように、まず環境制御技術とはどういったものなのか 目的やメリットを説明した上で、今あるハウス・設備でできる環境制御技術の導入をご紹介させて頂きました。

今やるべきポイントは、「気孔を閉じさせない」こと。
①環境の急変をさせない ②水分をこまめに補う ③気流を止めない
講演では、この3点について考え方・方法をお伝えしました。

質問をしたりメモをとりながら、熱心にアグリアドバイザーの説明を聞いて頂きました。

第一部 講演 「きゅうり栽培における環境制御技術について」

第二部では参加した方々の意見交換や、アグリアドバイザーへの質疑応答を行いました

現状どういったことに困っているのか、それぞれのハウスでどんなことができるのか具体的な話ができました。 参加した方から実際にあった質問をご紹介します。

Q.きゅうりが求めている水分量が分からず難しいです。
A.湿度を測り蒸散しているかを確認することと、炭酸ガスが使われているかどうかで判断できます。水分が多すぎるかどうかは、土を見るしかありません。水分を補ってから1日経過しても湿っていたら多すぎるということ。目安としては、約10㎝の土をぐっと握って手に水がつかないかどうか。ただ、基準は土質にもよるので、失敗しながら自分のハウスの適切な状況を把握していくことが大切です。

環境制御に最低限必要な設備としてご紹介した、有孔ダクトに関して質疑がありました。
「ダクトは通路に設置して、作業で使う通路だけをつぶすといいですよ。親ダクトを宙づりにして上から間に入れるという方もいます。」
他にもセミナーの中で「点滴チューブは高額なものを長年使用するのではなく、安価なものを定期的に交換するといいですよ」というアドバイスもありました。 参加した方々からは「なるほど」という声が出ておりました。

最後に当社の農業用制御機器を使った自動化についてご紹介しました。

セミナー終了後のアンケート

  • 潅水もタイミングが大事なんだと思った。
  • ハウス内の環境を急変させない大事さ(気孔を閉じさせない様に)がよく分かった。
  • 飽差の基本がよく分かっていなかったので勉強できてよかった。
  • とても分かりやすく勉強することができた。
  • 水の管理の方法も考えるきっかけが得られた。

今回、グループディスカッションでは女性ならではの細かな視点を感じました。 質問が止まず最後まで盛り上がるセミナーとなりました。
ご参加いただいた皆様、ご清聴いただき誠にありがとうございました。
講演会に興味がある方はぜひ一度ご相談ください


〇問合せ先
㈱ニッポー 営業企画課
h-kikaku@nippo-co.com

お電話でのお問い合わせ

0120-963-166

携帯電話からは048-255-0066