【千葉県】セミナー開催のご報告 施設園芸セミナー「現場でできる環境制御の実践」
2017/12/27
セミナー実績
千葉県農林総合研究センター暖地園芸研究所で環境制御研修会を行いました。
開催場所:千葉県安房郡
千葉県の房総半島南部に位置する安房地域は、年間平均気温16度、降水量1790mm、日照時間1936時間と温暖で日照が豊富な地域です。主な栽培品目は、温暖な気候を生かした食用ナバナやレタス等の露地野菜、ビワやみかんが栽培されています。ビニールハウスでは、イチゴ、バラ、カーネーション、洋ラン、ひまわり、ストックなどの切り花の栽培が盛んです。
第一部 講演
今回は、講演と現場研修を組み合わせた2部構成で、施設花き生産者、イチゴ生産者の方々にご参加いただきました。
第一部では「環境制御の実践」について当社のアグリアドバイザーが講演をさせて頂きました。初級者編として環境制御の目的・メリットから始まり、ハウスを新設しなくても「現在あるハウスで始められる」環境制御のコツ、価格変動によるリスクを考えた設備投資方法などをご紹介させていただきました。
講演内容
質疑応答の時間では、イチゴの局所施用について数名の生産者よりご質問をいただき、生産者の方と意見交換させて頂く事ができました。
▼休憩時間には、展示していた当社の統合環境制御盤「ハウスナビ・アドバンス」に興味をもっていただいた生産者が集まってくださいました。
第二部 現場研修
第二部では敷地内のハウスに移動して現場研修「ハウス内の点検ポイント」について意見交換を行いました。
ハウスへ移動する道中は雑談などを交えながら、和気あいあいとした雰囲気でした。
現場研修① イチゴハウス
▼イチゴの栽培ハウス
ここでは夏場の高温対策について質疑がありました。
「気温の高い熊本などではかたパイプのあたりまでビニールを巻きあげることで対策をしております。遮光は後ろ向きな対策なので、なるべく巻き上げて換気をしたほうがよいですね。」
実際のハウスを見ると現在気になっている点など具体的な質問を多く、実践的な意見交換する事ができました。
現場研修② カーネーションハウス
最後にカーネーションのハウスへ移動。
ここでは炭酸ガス施用と高温対策についての質疑がありました。
「カーネーションのように丈が低いものを炭酸ガス施用する場合は局所施用が向いています。細い管を株元に配置して、根本のほうに与えるのもよいです」
また高温対策については、「屋根の上から散水して冷やす方法もありますが管理が大変。ここは屋根が高いハウスなのでミストも一つの方法です。九州のハウスは低軒高のハウスが多く乾燥も少ないが、ここ(安房)は日射量もあり、冬も湿度が低いので、ミストの費用対効果が高そうです。
ただし、ミストを過剰にやると作物がだめになってしまうことや、日持ちが悪くなる事があり注意が必要です。」
(屋根の高いガラス張りのハウスはまた状況が変わってきます。)
以上で研修会は終了です。
ご参加いただいた千葉県安房地域みなさま、ご清聴いただき誠にありがとうございました。
講演会に興味がある方はぜひ一度ご相談ください。
ご参加いただいた皆様、ご清聴いただき誠にありがとうございました。
弊社では講演会や現場で栽培環境改善のための指導を行っております。興味がある方はぜひ一度ご相談ください。
〇問合せ先
㈱ニッポー 営業企画課
h-kikaku@nippo-co.com